大阪で2番目のクラブとして1952年(昭和27年)に創設
12月16日(火)に創立会員(チャーターメンバー)24名全員が参集して、阪急百貨店特別食堂で創立総会を開催した。定款、区域限界などを審議採択した後、理事に野田誠三氏(阪神電気鉄道(株)社長、西宮RC会長)、清水雅氏((株)阪急百貨店社長)、室賀国威氏(敷島紡績(株)社長)、芦田泰三氏(住友生命保険相互会社社長)、中村鼎氏(関西電力(株)社長、西宮RC会員)ら5人が選任された。会長に野田誠三氏、副会長に清水雅氏、幹事に森下泰氏(森下仁丹(株)社長、西宮RC会員)、会計に竹内大助氏(株)三和銀行専務、SAA(会場監督)に竹崎瑞夫氏(ダイハツ(株)社長)等が初代役員となった。大阪RCに続く第2のクラブとして、大阪南RCと同時に設立された。わが国での設立順位は92番目であった。
スポンサークラブは大阪RCであったが、野田初代会長、森下初代幹事、中村初代理事の3方が西宮RCから移ってこられるなど、人的には西宮RCの支援を受けた。なお24名の創立会員は、大阪市の職業を代表する錚々たる方々であった。例会日時は、毎週水曜日の12時30分から13時30分まで、会場は阪急百貨店8階の特別食堂と定められて、長年にわたり例会が開催された。2001年7月より、特別食堂閉鎖のため会場を新阪急ホテル2階に移転。さらに2024年度末に新阪急ホテルが営業終了するに伴い、2022年7月より会場をホテル阪急インターナショナルに移転した。
創立会員(チャーター・メンバー)
創立会員(24名)の氏名、職業分類および当時の勤務先等は次表の通りである。
小畑千秋会員が1993(平成5年)6月30日に退会され、同年8月16日に原田秀雄会員、1994(平成6年)3月9日に鴻池藤一会員が亡くなられた結果、創立会員の在籍者はなくなった。なお、小畑元会員は、1993年7月7日に名誉会員に選ばれた後、同年9月16日に亡くなられた。
氏名(敬称略) | 職業分類 | 勤務先および役職 |
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芦田 泰三 | 生命保険 | 住友生命保険相互会社 社長 |
福川篤四郎 | 競技場 | 阪神電鉄(株) 専務取締役 |
福島 寛四 | 内科医 | 大阪大学医学部付属病院 内科医長 |
原田 秀雄 | 工学教育 | 大阪大学工学部 教授 |
平山 亮太郎 | 証券業 | 野村証券(株) 専務取締役 |
星住 鹿次郎 | 紡績機械製造 | 大阪機工(株) 取締役社長 |
唐沢 勲 | 鉄道輸送 | 日本国有鉄道 関西総支配人 |
北川 一栄 | 電線製造 | 住友電気工業(株) 専務取締役 |
小林 米三 | 住宅経営 | 京阪神急行電鉄(株) 専務取締役 |
鴻池 藤一 | 建築 | (株)鴻池組 取締役社長 |
森下 泰※ | 家庭薬製造 | 森下仁丹(株) 取締役社長 |
室賀 国威 | 紡績業 | 敷島紡績(株) 取締役社長 |
中村 鼎※ | 電気供給 | 関西電力(株) 取締役副社長 |
野田 誠三※ | 電鉄輸送 | 阪神電気鉄道(株) 取締役社長 |
小畑 千秋 | ペイント製造 | 日本ペイント(株) 専務取締役 |
佐藤 博夫 | 映画館 | オーエス映画劇場(株) 取締役社長 |
四角 誠一 | 瓦斯供給 | 大阪瓦斯(株) 取締役副社長 |
清水 雅 | 百貨店 | (株)阪急百貨店 取締役社長 |
塩野 孝太郎 | 医薬品製造 | 塩野義製薬(株) 専務取締役 |
高橋 信三 | 放送局 | 新日本放送(株) 常務取締役 |
竹迫 常栄 | 鋼管製造 | 住友金属工業(株) 専務取締役 |
竹崎 瑞夫 | オート三輪車製造 | ダイハツ工業(株) 取締役社長 |
竹内 大助 | 商業銀行 | (株)三和銀行 専務取締役 |
山田 久一 | 綿繊布 | 鐘淵紡績(株) 取締役副社長 |
※ 野田誠三、森下泰、中村鼎の3会員は、クラブ創設に際し、西宮RCから移籍して来られた。
68年間にガバナー5人を輩出
当クラブは、今年で創設以来68年になるが、その間にガバナーを5人輩出した。一人目は、1968~69年度の原田秀雄ガバナー、原田氏はこのあと1974~75年度および1975~76年度のRI理事にも就任している。二人目は1977~78年度の菅生謙三ガバナー。三人目は1991~92年度の菅生浩三ガバナー、菅生氏は2002~03年度および2003~04年度のRI理事にも就任している。四人目は2004~05年度の宮田宏章ガバナー、そして五人目は2016~17年度の松本進也ガバナーである。
各ガバナー年度の地区大会は、次のような要領で実施された。
☆ 原田秀雄ガバナー年度
第365地区年次大会として、1968・10・19(土)20(日)に、大阪南RCをホストクラブにフェスティバルホールで開催。参加者2,213名。
☆ 菅生謙三ガバナー年度
第266地区年次大会として、1978・3・3(金)4(土)に、豊中RCをホストクラブに、豊中市立市民会館で開催。参加者2,311名。
☆ 菅生浩三ガバナー年度
第2660地区地区大会として、1992・3・28(金)29(土)に、大阪北RCをホストクラブに、ロイヤルホテル、フェスティバルホールで開催。参加者3,879名。
☆ 宮田宏章ガバナー年度
第2660地区地区大会として、2004・12・3(金)4(土)に、大阪北RCをホストクラブに、大阪国際会議場、リーガロイヤルホテルで開催。参加者2,965名。
☆ 松本進也ガバナー年度
第2660地区地区大会として、2016・12・9(金)10(土)に、大阪北RCをホストクラブに、大阪国際会議場、リーガロイヤルホテルで開催。
2つのクラブと姉妹クラブ提携
- 南ソウルロータリークラブ(韓国第3640地区)
1979年(昭和54年)9月21日、古市實会長はじめ17名が、ソウルを訪問し、南ソウルRC(会長 金基萬)との間で、姉妹クラブ(マッチドクラブ)締結の覚書調印式を行った。(於 ソウル世宗ホテル)
以来今日まで、25年以上友好関係が続いている。
なお、南ソウルRCと台北區RCとはすでに1974年、姉妹クラブの関係にあったので、この時点でトライアングル提携が実現したことになる。 - 台北北區ロータリークラブ(台湾第3520地区)
1979年(昭和54年)9月26日、当クラブ例会場において、台北北區RCの耿殿棟会長はじめ会員、家族あわせて22名の来訪をうけ、姉妹クラブ提携の覚書調印式が行われた。
以来、今日まで25年以上友好関係が続いている。
南ソウルRC、台北北區RCとの姉妹クラブ提携は、RI創立75周年記念行事の一環として有意義であった。
当クラブと南ソウルRCと台北北區RCは、毎年トライアングルクラブとして持ち回りにて交流を行い、2009年3月23日には台北に於いて提携30周年の行事を行った。(提携10周年記念行事は1989年9月21、22日、済州島で行った。提携20周年行事は1999年10月7日には済州島に於て行った。)
ロータリーとは
「ロータリーの友」2008年7月号より
ロータリーの誕生とその成長
20世紀初頭のシカゴの街は、著しい社会経済の発展の陰で、商業道徳の欠如が目につくようになっていました。
ちょうどそのころ、ここに事務所を構えていた青年弁護士ポール・ハリスはこの風潮に堪えかね、友人3人と語らって、お互いに信頼のできる公正な取引をし、仕事上の付き合いがそのまま親友関係にまで発展するような仲間を増やしたい、という趣旨でロータリークラブという会合を考えました。ロータリーとは集会を各自の事務所持ち回りで順番に開くことから名付けられたものです。
こうして1905年2月23日にシカゴロータリークラブが誕生しました。
それからは、志を同じくするクラブが、つぎつぎ各地に生まれて、国境を越え、今では200以上の国と地域に広がり、クラブ数36,929、会員総数1,181,107人(2024年4月15日RI公式発表)に達しています。
そして、これら世界中のクラブの連合体を国際ロータリーと称します。
このように、歴史的に見ても、ロータリーとは職業倫理を重んずる実業人、専門職業人の集まりなのです。その組織が地球の隅々にまで拡大するにつれて、ロータリーは世界に目を開いて、幅広い奉仕活動を求められるようになり、現在は多方面にわたって多大の貢献をしています。
日本のロータリー
我が国最初のロータリークラブは、1920(大正9)年10月20日に創立された東京ロータリークラブで、翌1921年4月1日に、世界で855番目のクラブとして、国際ロータリーに加盟が承認されました。
日本でのロータリークラブ設立については、ポール・ハリスの片腕としてロータリーの組織をつくり、海外拡大に情熱的に取り組んだ初代事務総長チェスリー・ペリーと、創立の準備に奔走した米山梅吉、福島喜三次などの先達の功を忘れることができません。
その後、日本のロータリーは、第2次世界大戦の波に洗われて、1940年に国際ロータリーから脱退します。戦後1949年3月になって、再び復帰加盟しますが、この時、復帰に尽力してくれたのが国際ロータリーの第3代事務総長ジョージ・ミーズンでした。
その後の日本におけるロータリーの拡大発展は目覚ましいものがあります。ロータリー財団への貢献も抜群で、今や国際ロータリーにおける日本の地位は不動のものになりました。現在、日本全体でのクラブ数は2,205、会員数は83,480人(2024年3月末現在)となっています。
ロータリーの定義
ロータリーは、人道的な奉仕を行い、あらゆる職業において高度の道徳的水準を守ることを奨励し、かつ世界における親善と平和の確立に寄与することを目指した、事業および専門職務に携わる指導者が世界的に結びあった団体である。
四つのテスト
言行はこれに照らしてから
- 真実かどうか
- みんなに公平か
- 好意と友情を深めるか
- みんなのためになるかどうか
ロータリーの目的(Object Of Rotary)
ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。
具体的には、次の各項を奨励することにある。
第1 知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること。
第2 職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること。
第3 ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において、日々、奉仕の理念を実践すること。
第4 奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること。
【会員名簿の一番最初のページに記載ございますので、何かあればご参照くださいませ。】
ロータリーの標語
- 超我の奉仕。〔Service Above Self〕
- 最もよく奉仕する者。最も多く報いられる。〔One Profits Most Who Serves Best.〕
奉仕部門
私たちは、クラブ活動の土台となる5つの奉仕部門を通じて、地域社会や海外での奉仕に力を注いでいます。
- クラブ奉仕は、会員同士の関係をはぐくみ、積極的な会員増強計画を実行して、活気あるクラブづくりを行うことです。
- 職業奉仕は、すべてのロータリアンが倫理と高潔さをもって仕事にあたり、職業の知識やスキルを社会のニーズ解決のために進んで役立てることです。
- 社会奉仕は、すべてのロータリアンが、地域の人びとの暮らしを豊かにし、より良い社会づくりに貢献することです。
- 国際奉仕は、国際的なプロジェクトでボランティアをしたり、海外のパートナーとの協同活動を通じて、平和と相互理解を推進することです。
- 青少年奉仕は、ローターアクト、インターアクト、ロータリー青少年指導者養成プログラム(RYLA)、ロータリー青少年交換などを通じて、青少年や若い世代の社会人がリーダーシップ能力を伸ばせるよう支援することです。